シャドウレイダーズ (Shadow Raiders) レビュー
サークルの集まりでシャドウレイダーズをやったので書きます。
ゲームボードの写真、中央にあるトークンはプレイヤーコマ、奥の板はHPを管理するトラック。
ゲームの説明
3つの陣営に分かれて戦う正体隠匿ゲーム。
自分の手番になったらD6+D4を振った出目の数字の書かれたマスに行きマスの効果を実行する。(装備品やアイテムが手に入るカードを引いたり、相手の陣営を調査するカードを引いて使う)その後、同じマスか左隣のマスに居る誰かを攻撃することができる。
ダメージはD6とD4を振って出た目の差になる。
ダメージが自身のHP以上になったら自身のキャラクターカードを公開して脱落する。
誰かがキャラクターカードに書かれた勝利条件を達成するまで続けられる。
良かったところ
1ゲームの時間が短い(ルール説明を含めておよそ15分)
技術的介入要素が非常に少ない。つまり初心者と既プレイヤーを混ぜても戦力的問題がない。
カードの効果が絶大なため1発逆転がある。
なので、まあまあみんなでワイワイやる分には面白いと思います。
良くないところ
移動先がランダムで決まる。つまり正体隠匿ゲーでありながらそもそも相手を調査できるかはダイス目の神様次第である。技術的介入もクソもダイス神への信仰心が足りないとそもそも攻撃すらできないのである。ショッギョムッジョ
正体隠匿ゲーの体をなしていない。各勝利条件はいろいろあるが、人狼でいう村陣営と狼陣営は対立する陣営の全滅が勝利条件であるため、そもそも正体を割る必要があまりない。プレイヤーの人数にもよるが6人でも味方は1人なので、自分以外全員を殺してしまうのが最適になる。そして、中立陣営は自分以外の陣営を知ったとしても、勝利条件に関係がないので調べる必要性がない。
アイテムカードの効果が大味である。アイテムカードの即時効果にはHPの全回復、救急キットなどという相手のダメージを7にする等、一発逆転、つまり一発でゲームをぶっ壊す良くないカードが乱舞します。
総評
初対面とかで相手のゲームの好みがわからないときなんかにとりあえず15分で遊ばせて相手の好みを見るにはいいゲームです。ボードゲームというツールを使って楽しみたいとか、バカゲーやクソゲーをクソゲーって叫びながらやりたいという場合は好感触が得られるでしょう。逆にまじめにボードゲームをゲームとして遊ぶ、遊びたい場合は遊ぶに耐えないと評価されるでしょう。
おそらく、自分のサークルで2度目を遊ぶことはないですが、初対面のプレイヤーへのつかみとしては優秀ですのでそういうところで遊んであげてくださいな。(バカゲーをやるなら魔導戦記なみに「とある効果により君は2D6を振りたまえ。」というようなふざけたワードが飛び交うまで突き抜けてほしいところではあるのでバカゲーとしては微妙です。)